アブラハムの子供たちステーション18 アメリカ移住(上)
- 2020.11.04
歴史的背景 1933年、ヒトラーが政権を握ると、ヨーロッパのユダヤ人に死を予告する鐘が鳴り響きました。第一次世界大戦後に再び反ユダヤ主義運動が広がり、その波に乗ったヒトラーが、人々の偏見と恐怖心を利用して、公的な情報機関やプロパガンダの最新の技術を使ってドイツ国民の心を掌握したのです。そして、第二次世界大戦中、世界のユダヤ人人口の3分の1を絶滅させました。ヨーロッパの強制収容所で600万人のユダヤ […]
歴史的背景 1933年、ヒトラーが政権を握ると、ヨーロッパのユダヤ人に死を予告する鐘が鳴り響きました。第一次世界大戦後に再び反ユダヤ主義運動が広がり、その波に乗ったヒトラーが、人々の偏見と恐怖心を利用して、公的な情報機関やプロパガンダの最新の技術を使ってドイツ国民の心を掌握したのです。そして、第二次世界大戦中、世界のユダヤ人人口の3分の1を絶滅させました。ヨーロッパの強制収容所で600万人のユダヤ […]
学びの進め方 ステーションリーダーは、ナチスドイツのホロコーストを生き延びた若者の役になります。彼はアメリカでの新生活を夢みて、移民船に乗っています。アシスタントは船長か船員の役になります。船の椅子に生徒たちが座ったら、自己紹介をしましょう。次の学びの進め方のうちどちらかを選んで使ってみてください。 進め方1 アメリカにいる従兄弟たちから受け取った「手紙」を読み上げて、話の一部を演じます。手紙には […]
写真についての説明(続き) (ホロコーストを生き延びた若者が、アメリカへ移住するために乗っている船の上で、自分の家族を紹介するという設定です。) ・写真11:あなたの従兄弟が、共同住宅の廊下にある共同の水道から、水を汲んでいるところです。 ・写真12:もうひとりの従兄弟が、おばの洗濯槽でお風呂に入っているところです。 ・写真13:あなたの従兄弟と友人たちが、非常階段で遊んでいるところです。一つのベ […]
歴史的背景(前半) 詩篇137篇で、詩人は悲しげに叫びます。 「エルサレムよ もしも 私があなたを忘れてしまうなら この右手もその巧みさを忘れるがよい。もしも 私があなたを思い出さず エルサレムを至上の喜びとしないなら 私の舌は上あごについてしまえばよい」(詩篇137:5~6)。 詩篇137篇は、紀元前6世紀、バビロンに捕囚されたユダヤの民が、祖国を恋い慕う歌です。それは、以後、数千年にわたる全ユ […]
歴史的背景(後半) イスラエルは独立戦争(第一次中東戦争)に勝利した後、国家建設の困難な仕事に着手しました。立法府としては、選挙で選ばれた120名の議員から成る一院制の議会クネセトができました。司法機関は、世俗の裁判所とラビの裁判所の2つになりました。世俗の裁判所は、全市民の人権尊重を宣言した基本法をもとに裁判を行い、ラビ管轄の裁判所は、結婚、離婚、相続などの個人的な問題に関する民事裁判を取り扱い […]
教えるための情報 イスラエルを旅することは、ユダヤ人にとってもクリスチャンにとっても、人生を変える体験となります。イスラエルが復興して以来、この小さな国が直面してきた大きな政治的、社会的問題にもかかわらず、この地の空気には希望と活気が満ちています。街には、ビジネススーツを来た現代のイスラエル人、鬢(びん)を伸ばした髪型に黒い帽子をかぶった正統派ユダヤ人、眉にピアスをした若者たち、ゆるやかな外套を着 […]
教えるための情報 イエスは、イスラエルに生まれた若いユダヤ人ラビでした。生ける神の子であり、人となって地上に来られ、人の罪の身代わりとなって十字架に架かられました。キリスト教会はこの十字架を土台としています。信じる者は、イエスを通して罪の赦しと永遠のいのちを受け取るのです。そして、イエスが再び帰って来られ、新しい天と地をもたらされる日を、待ち望みます。 イエスは、最初に地上に来られたとき、「神の国 […]
教えるための情報 カペナウムはクリスチャンの耳に馴染んでいる町です。ガリラヤ湖畔の北西にある小さな町で、新約聖書には何度も登場します(マタイ4:13、マルコ1:21、ヨハネ6:59)。イエスはカペナウムを自分の町(マタイ9:1)と呼ばれ、いくつもの御業をなしておられます。カペナウムは、ダマスコからアッコやティルスなどの港湾都市をつなぐ大街道の途上にあり、イエスの時代、イスラエルの地で最も繁栄した賑 […]
学びの進め方 このステーションでは、主イエスとそれ以前の時代に、ユダヤ人が楽しんでいたゲームを紹介します。 生徒たちを床に座らせたら、「私はカペナウムで発掘作業をしている考古学者です」と自己紹介し、発掘作業について話します。発掘によって何が明らかになったか、主イエスにとってこの小さな村がどれほど重要であるかを語ります。次いで、神殿での礼拝とシナゴーグでの活動の違いを説明します。初代教会の信者は、シ […]
教えるための情報 トムソン・チェーン・レファレンス・バイブル(Thompson Chain Reference Bible)には、考古学情報のページがあり、こんな言葉で始まっています。「神は、人を特別に扱い、啓示を与えてくださったが、その歴史的記録が2つ、私たちに残されている。1つは聖書であり、羊皮紙に書かれ、多大なる努力を通して人の手に渡された。もう1つは、遺跡から発掘された文書であり、聖書が誕 […]
教えるための情報 イスラエルはユニークな国です。小国ながら壮大な国です。苦難の中で誕生し、ユダヤ人の故郷の建設を目指すシオニストによって育ち、世界中から帰還した何百万というユダヤ人移住者の労苦と熱情によって維持されてきました。移住者たちは、理想の実現のために喜んで人生を捧げたいと願ったのです。離散ユダヤ人は、様々な国々で、様々な歴史を通り抜けてきました。この類を見ない多様性を持つ国民を一つにまとめ […]
教えるための情報 パート1 書記について 書記という意味のヘブル語、ソーフェールは、数えるという意味の語根を持ちます。古代の書記はほとんど、食べ物の割り当てや税の取り立てに関係する仕事に従事しており、それらの仕事に共通することは、数えることでした。古代の会計士たちはその技術を、寄宿舎の家庭のような環境で学びました。師が弟子を集め、教師であると同時に親のような役割をする学校です。こうした学校に関する […]