三つのテーマで読む創世記(下)No.051 創世記12~50章
- 2020.04.17
「キリスト」「神の国」「契約」の三つをテーマにして、創世記12章以降を読んでいきます。これは、講壇から語った説教ではありません。また、聖書研究でも、ましてや注解でもありません。ただ、三つのテーマを軸にして展開していく創世記を語るだけのことです。 聖書の第一のテーマはキリストです。キリスト自身がこう断言しておられます。「あなたがたは、聖書の中に永遠のいのちがあると思うので、聖書を調べています。その聖 […]
「キリスト」「神の国」「契約」の三つをテーマにして、創世記12章以降を読んでいきます。これは、講壇から語った説教ではありません。また、聖書研究でも、ましてや注解でもありません。ただ、三つのテーマを軸にして展開していく創世記を語るだけのことです。 聖書の第一のテーマはキリストです。キリスト自身がこう断言しておられます。「あなたがたは、聖書の中に永遠のいのちがあると思うので、聖書を調べています。その聖 […]
創世記12章1節 主はアブラムに仰せられた。「あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。」 「バベルの塔」事件以降、「サタンの国」は全地に広がっていました。人々はもはや、天地の創造者、唯一なる神を忘れたかのようでした。主なる神は、そんな世界に神の国を復興するため、メソポタミアのウルの人アブラムを選んで契約を結ばれます。それは、アブラムとその子孫を世界の祝福の源 […]
創世記12章1—3節 そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる。あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地上のすべての民族は、あなたによって祝福される。(2-3) 主が、なぜアブラハムを選ばれたのかはわかりません。しかし、何のために選ばれたのかなら、はっきりしています。それは、アブラハムとそ […]
創世記12章3節 あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。 主は、アブラハム(の子孫)を大いなる国民にすると約束されました。そして、その国民であるイスラエルを祝福する者(異邦人)は祝福され、呪う者は呪われると宣告されました。 祝福とは、主なる神とつながることです。唯一真の神を知り、神の国に入れられ、神の愛と慈しみの支配を受け、永遠のいのちの喜びを味わうことです。 その […]
創世記12章3節 地上のすべての民族は、あなたによって祝福される。 主は、アブラハムの子孫イスラエルによって、すべての民族を祝福すると約束されました。イスラエルは世界の祝福の源となるのです。それがイスラエルの不変の召命であり、ユダヤ人の存在意味です。イスラエルはなぜ、無条件に祝福されるのか。それはひとえに、世界を祝福するためです。 アダム以来、罪と死の支配に苦しむ人類に神の国の祝福を回復し、滅びの […]
創世記12章7、8節 そのころ、主がアブラムに現れ、そして「あなたの子孫に、わたしはこの地を与える」と仰せられた。アブラムは自分に現れてくださった主のために、そこに祭壇を築いた。……西にはベテル、東にはアイがあった。彼は主のため、そこに祭壇を築き、主の御名によって祈った。 アブラハム契約において、「土地」は重要です。契約で約束された「土地」とイスラエル民族は、切り離すことはできません。その土地でイ […]
創世記12章10—20節 パロはアブラムについて部下に命じた。彼らは彼を、彼の妻と、彼のすべての所有物とともに送り出した。(20) アブラムはその地に起こった激しい飢饉を逃れるため、エジプトに移住します。本当は、主が与えると約束された土地にとどまるべきでした。それみたことか、エジプトが近付くと、アブラムは恐れに捕らわれ、自分の命を守るためサライに苦しいウソをつかせます。「私の妹だと言ってくれ」。そ […]
創世記13章9節 全地はあなたの前にあるではないか。私から別れてくれないか。もしあなたが左に行けば、私は右に行こう。もしあなたが右に行けば、私は左に行こう。 アブラムは、兄弟ハランの遺児ロトを伴って行動していました。ロトもアブラムと共にいて、アブラムの祝福に与り、多くの家畜を所有するようになりました。しかし、主に選ばれて契約を結んだのはアブラムであって、ロトではありません。二人に別れの時が来ます。 […]
創世記13章12、13節 ……ロトは低地の町々に住んで、ソドムの近くまで天幕を張った。ところが、ソドムの人々はよこしまな者で、主に対しては非常な罪人であった。 創世記14章11、12節 そこで、彼ら(四人の王たち)はソドムとゴモラの全財産と食糧全部を奪って行った。彼らはまた、アブラムのおいのロトとその財産をも奪い去った。ロトはソドムに住んでいた。 ロトの選んだヨルダンの低地は、生産性の高い肥沃な土 […]
創世記14章14-16節 アブラムは自分の親類の者がとりこになったことを聞き、彼の家で生まれたしもべども三百十八人を召集して、ダンまで追跡した。夜になって、彼と奴隷たちは、彼らに向かって展開し、彼らを打ち破り、ダマスコの北にあるホバまで彼らを追跡した。そして、彼はすべての財産を取り戻し、また親類の者ロトとその財産、それにまた、女たちや人々をも取り戻した。 ヨルダンの低地で王たちの戦いがありました。 […]
創世記14章22、23節 しかし、アブラムはソドムの王に言った。「私は天と地を造られた方、いと高き神、主に誓う。糸一本でも、くつひも一本でも、あなたの所有物から私は何一つ取らない。それは、あなたが、『アブラムを富ませたのは私だ』と言わないためだ。」 さて、凱旋したアブラムをふたりの人が出迎えました。シャレムの王メルキゼデクとソドムの王です。アブラムは彼らの「人となり」(本性)を洞察して対処します。 […]
創世記15章1—6節 これらの出来事の後、主のことばが幻のうちにアブラムに臨み、こう仰せられた。「アブラムよ。恐れるな。わたしはあなたの盾である。あなたの受ける報いは非常に大きい。」 ……そして、彼を外に連れ出して仰せられた。「さあ、天を見上げなさい。星を数えることができるなら、それを数えなさい。」さらに仰せられた。「あなたの子孫はこのようになる。」彼は主を信じた。それが彼の義と認められた。(1、 […]