創世記27章1-28章9節 「全能の神がおまえを祝福し、多くの子どもを与え、おまえをふえさせてくださるように。そして、おまえが多くの民のつどいとなるように。神はアブラハムの祝福を、おまえと、おまえとともにいるおまえの子孫とに授け、神がアブラハムに下さった地、おまえがいま寄留しているこの地を継がせてくださるように。」(28:3-4) アブラハムは主に選ばれて祝福の契約を結び、絶対服従の生涯を送りまし […]
創世記28章10-22節 「わたしはあなたの父アブラハムの神、イサクの神、主である。わたしはあなたが横たわっているこの地を、あなたとあなたの子孫とに与える。……地上のすべての民族は、あなたとあなたの子孫によって祝福される。……わたしは、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。」(28:13-15) ヤコブはエサウに命を狙われ、父の家を出て、母の故郷ラバンの家に向かいます。彼を […]
創世記29章-30章 それで、この人は大いに富み、多くの群れと、男女の奴隷、およびらくだと、ろばとを持つようになった。(30:43) ヤコブは、母リベカの兄ラバンの家にたどり着きましたが、ラバンに騙されて、その姉娘のレアと妹娘ラケルの二人と結婚するはめになりました。二人は夫の愛を巡って妬み合い、子供を産むことを競って、それぞれ女奴隷を夫に与えたので、さらに複雑な家族ができてしまいました。また、舅ラ […]
創世記29章-30章 彼女はまたみごもって、男の子を産み、「今度は主をほめたたえよう」と言った。それゆえ、その子を彼女はユダと名づけた。(29:35) 女の子が幼いころ親しむ童話の主人公シンデレラ、白雪姫、眠り姫や、かぐや姫などは、みな美人です。そして、彼女らを妬みイジメる女性は醜く描かれます。「美人に生まれたというだけで幸せの半分を手にしている」という歌の文句があります。「金持ちに」「才媛に」生 […]
創世記31章 「わたしはベテルの神。あなたはそこで、石の柱に油をそそぎ、わたしに誓願を立てたのだ。さあ、立って、この土地を出て、あなたの生まれた国に帰りなさい。」(13) 祝福の契約の継承者ヤコブは、ラバンの家に滞在すること20年、契約通り多くの祝福を受けました。しかしその間、ヤコブが主とのつながりを深めたようには見えません。それでも主は、「ヤコブの神」と呼ばれることが御名を汚すことにならないよう […]
創世記32章1-21節 ヤコブは彼らを見たとき、「ここは神の陣営だ」と言って、その所の名をマハナイムと呼んだ。(2) ヤコブには、先祖の国に帰るにあたり、解決しなければならない問題がありました。エサウとの和解です。和解なしには約束の地には帰れず、祝福を受け継ぐことはできません。 長子権を兄エサウから奪い、逃亡して20年の歳月が流れましたが、時間は問題を解決してはいません。ヤコブはエサウと向かい合い […]
創世記32章22-32節、33章 その人は言った。「あなたの名は、もうヤコブとは呼ばれない。イスラエルだ。あなたは神と戦い、人と戦って、勝ったからだ。」(32:28) ヤコブの人生の主導権を握っていたのは何か。ヤコブの人生を振り回してきたものは何か。それは自己中心な自我でした。それが彼の父母、兄エサウ、妻や子供たちの人生をも振り回してきました。その我が砕かれなければ、エサウと和解はできません。しか […]
創世記34章 「私たちは互いに縁(婚姻関係)を結びましょう。あなたがたの娘を私たちのところにとつがせ、私たちの娘をあなたがたがめとってください。そうすれば、あなたがたは私たちとともに住み、この土地はあなたがたの前に開放されているのです。ここに住み、自由に行き来し、ここに土地を得てください。」(9、10) ヤコブはエサウと和解したのち、ほんとうは即、かつて主に誓願を立てたベテル(31:3、13)に行 […]
創世記35章 それでヤコブは自分の家族と、自分といっしょにいるすべての者とに言った。「あなたがたの中にある異国の神々を取り除き、身をきよめ、着物を着替えなさい。そうして私たちは立って、ベテルに上って行こう。私はそこで、私の苦難の日に私に答え、私の歩いた道に、いつも私とともにおられた神に祭壇を築こう。」(2、3) ヤコブは、目的なくシェケムに滞留し、無用な災いを招きました。しかし主は、その窮地を救い […]
創世記36章 エサウは、その妻たち、息子、娘たち、その家のすべての者、その群れとすべての家畜、カナンの地で得た全財産を携え、弟ヤコブから離れてほかの地へ行った。(6) エサウは、エドム人とアマレク人の先祖です。エサウが長子の権利を売ったため、エサウの子孫は、主の選び(祝福の契約)から外れました。ヘブル書は、「一杯の食物と引き替えに自分のものであった長子の権利を売ったエサウのような俗悪な者がないよう […]
創世記37章をお読みください。 彼(ヨセフ)の兄たちは、父が兄弟たちのだれよりも彼を愛しているのを見て、彼を憎み、彼と穏やかに話すことができなかった。(4) アブラハム、イサク、ヤコブと継承されてきた祝福の契約を、ヤコブの子十二人の中で誰が受け継ぐのか。全員です。ところが、ヤコブ一族には、自分たちは契約の民、神の選びの民だという自覚がありません。 ヤコブの家庭内で、偏愛する、思い上がる、つけ込む、 […]
創世記38章をお読みください。 ユダはこれを見定めて言った。「あの女は私よりも正しい。私が彼女にわが子シェラを与えなかったことによるものだ。」それで彼は再び彼女を知ろうとはしなかった。(26) ユダはイスラエルのユダ族の先祖です。アブラハムからイシュマエルではなくイサクが、イサクからエサウではなくヤコブが選ばれ、ダビデからキリストにつながる家系としては、ヤコブから四男のユダが選ばれました。ヤコブ最 […]