ステーション13 イエメン(上)

  • 2020.08.12

歴史的背景 1世紀に誕生したキリスト教会は、もともとはユダヤ教の共同体でした。指導者や会衆はほとんどユダヤ人であり、教会はユダヤ教の1グループとしてうまく機能していました。エルサレムでも、ユダヤ教の共同体として民の好意を受けていたのです(使徒の働き2章47節)。しかし、時が過ぎ、改宗した異邦人が教会の多数派になると、ユダヤ人への態度が変化していきます。教会は、ユダヤ教の土台から自らを徐々に切り離そ […]

祝福の継承者イサクの争わない生き方

  • 2020.08.10

創世記26章1—22節 あなたはこの地に、滞在しなさい。わたしはあなたとともにいて、あなたを祝福しよう。それはわたしが、これらの国々をすべて、あなたとあなたの子孫に与えるからだ。こうしてわたしは、あなたの父アブラハムに誓った誓いを果たすのだ。(3) イサクはその地に種を蒔き、その年に百倍の収穫を見た。主が彼を祝福してくださったのである。こうして、この人は富み、ますます栄えて、非常に裕福になった。( […]

祝福の契約の使者

  • 2020.08.07

創世記24:48 そうして私はひざまずき、主を礼拝し、私の主人アブラハムの神、主を賛美しました。主は私の主人の兄弟の娘を、主人の息子にめとるために、私を正しい道に導いてくださったのです。 アブラハムはイサクの妻を見つける使者として、「財産を管理している家の最年長のしもべ」を選び、「嫁選びの条件」を託し、誓いをさせて、兄弟一族がいる故郷に送り出しました。体の中で一番痛みやすく大切な部分に手を入れさせ […]

ステーション12 スペイン(後半)

  • 2020.08.05

教えるための情報 周期的に訪れる迫害と苦難の日々、キリスト教会にもユダヤ教指導者にも抑圧されながら、それでもスペインのユダヤ人は栄えました。彼らは、世界の歴史上最も影響力があり、文化的にも豊かなユダヤ人社会を作りました。この共同体から、科学者、天文学者、医者、哲学者が輩出され、その研究や発見が全世界に影響を与えたのです。ユダヤ教で力のある研究者の多くが、スペイン出身であり、彼らの著作は今日に至るま […]

祝福の契約の継承者イサクの妻

  • 2020.08.03

創世記24章 私はあなたに、天の神、地の神である主にかけて誓わせる。私がいっしょに住んでいるカナン人の娘の中から、私の息子の妻をめとってはならない。あなたは私の生まれ故郷に行き、私の息子イサクのために妻を迎えなさい。(3-4) 一四〇歳のアブラハムは、四〇歳になった息子イサクに妻を迎えようとします。ただの結婚ではありません。何しろ、創造主なる神と契約を結んでいるのは、アブラハムの家族だけなのです。 […]

自分の墓が王国の礎石となった女性

  • 2020.07.31

創世記23章 アブラハムはエフロンの申し出を聞き入れ、エフロンがヘテ人たちの聞いているところでつけた代価、通り相場で銀四百シェケルを計ってエフロンに渡した。こうして、マムレに面するマクペラにあるエフロンの畑地、すなわちその畑地とその畑地にあるほら穴、それと、畑地の回りの境界線の中にあるどの木も、その町の門に入って来たすべてのヘテ人たちの目の前で、アブラハムの所有となった。こうして後、アブラハムは自 […]

ステーション12 スペイン(前半)

  • 2020.07.29

歴史的背景 1世紀に誕生したキリスト教会は、もともとはユダヤ教の共同体でした。指導者や会衆はほとんどユダヤ人であり、教会はユダヤ教の一グループとしてうまく機能していました。エルサレムでも、ユダヤ教の共同体として民の好意を受けていたのです(使徒の働き2章47節)。しかし、時が過ぎ、改宗した異邦人が教会の多数派になると、ユダヤ人への態度が変化していきます。教会は、ユダヤ教の土台から自らを徐々に切り離そ […]

祝福されたサラの生涯

  • 2020.07.27

創世記23章1節、17章16節 わたしは彼女を祝福しよう。確かに、彼女によって、あなたにひとりの男の子を与えよう。わたしは彼女を祝福する。彼女は国々の母となり、国々の民の王たちが、彼女から出て来る。(17:16) サラは、65歳で夫と共にカナンに移住し、90歳でイサクを産み、127歳で死にました。夫についていくしかない生涯でしたが、それを神からの祝福として生きた人生でもありました。 サラは、夫と共 […]

モリヤの山は神の国の雛形になる

  • 2020.07.24

創世記22章15—19節 あなたが、このことをなし、あなたの子、あなたのひとり子を惜しまなかったから、わたしは確かにあなたを大いに祝福し、あなたの子孫を、空の星、海辺の砂のように数多く増し加えよう。そしてあなたの子孫は、その敵の門を勝ち取るであろう。あなたの子孫によって、地のすべての国々は祝福を受けるようになる。あなたがわたしの声に聞き従ったからである。」(16-18) 最後に、この事件が神の国の […]

父なる神とキリスト、アブラハムとイサク

  • 2020.07.20

創世記22章3-18節 アブラハムは答えた。「イサク。神ご自身が全焼のいけにえの羊を備えてくださるのだ。」こうしてふたりはいっしょに歩き続けた。(8) 22章は、神とアブラハム、そしてイサクとの間だけに起こったプライベートな事件のようですが、実は、神が創られる歴史において全人類に関係する大事件です。 神に、「独り子を献げなさい」と命じられたアブラハムは、「翌朝早く」イサクを連れて出かけます。「陽が […]

愛する独り子イサクを捧げなさい

  • 2020.07.17

創世記22章1、2節 神は仰せられた。「あなたの子、あなたの愛しているひとり子イサクを連れて、モリヤの地に行きなさい。そしてわたしがあなたに示す一つの山の上で、全焼のいけにえとしてイサクをわたしにささげなさい。」(2) アブラハムはこの命令に従い、独り子イサクを捧げ、神への絶対的な信頼を表します。と同時に神は、創世記3章15節の「女の子孫キリストが蛇(サタン)の頭を打ち砕く」という神の勝利宣言をど […]

ステーション11 西の壁(後半)

  • 2020.07.15

教えるための情報 紀元70年、ローマ帝国によって神殿が破壊されたとき、神殿の外側の壁だけが残りました。ローマ人にとってみれば、その壁は崩すほどの価値がありませんでしたし、神殿の一部ではなく、神殿のある山を囲む壁の一部でしかありませんでした。しかしこの壁は、イスラエルの歴史上最も神聖な神殿の残りとして、ユダヤ人にとって最も聖なる場所になったのです。何世紀にもわたり世界中からユダヤ人たちが、イスラエル […]

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