祝福された者は祝福する

  • 2020.07.13

創世記21章22-34節 そのころ、アビメレクとその将軍ピコルとがアブラハムに告げて言った。「あなたが何をしても、神はあなたとともにおられる。それで今、ここで神によって私に誓ってください。私も、私の親類縁者たちをも裏切らないと。そして私があなたに尽くした真実にふさわしく、あなたは私にも、またあなたが滞在しているこの土地にも真実を尽くしてください。」(22、23) ペリシテ人のゲラルの王アビメレクが […]

祝福を受け継ぐのはイサク

  • 2020.07.10

創世記21章8—21節 神はアブラハムに仰せられた。「その少年と、あなたのはしためのことで、悩んではならない。サラがあなたに言うことはみな、言うとおりに聞き入れなさい。イサクから出る者が、あなたの子孫と呼ばれるからだ。しかしはしための子も、わたしは一つの国民としよう。彼もあなたの子だから。」(12-13) アブラハム契約の祝福を誰が受け継ぐか。それはとても重要なことです。受け継ぐ者が、世界のすべて […]

ステーション11 西の壁(前半)

  • 2020.07.08

歴史的背景 紀元4世紀初め、イスラエルはビザンチン帝国(東ローマ帝国)の支配下に入りました。 313年、コンスタンチヌス帝によってキリスト教が公認され、さらに、392年、テオドシウス帝によってキリスト教が国教化されると、ユダヤ人は少数派になり、保護を受けることのできない立場になりました。帝国の為政者たちがキリスト教を政治的目的で使い始めると、ユダヤ人の社会的地位を貶めるような法律が次々と作られたの […]

神は笑い(イサク)を下さった

  • 2020.07.06

創世記21章1—7節 主は、約束されたとおり、サラを顧みて、仰せられたとおりに主はサラになさった。サラはみごもり、そして神がアブラハムに言われたその時期に、年老いたアブラハムに男の子を産んだ。アブラハムは、自分に生まれた子、サラが自分に産んだ子をイサクと名づけた。(1—3) サラは言った。「神は私を笑われました。聞く者はみな、私に向かって笑うでしょう。」(6) 主はアブラハムに、「ただ、あなた自身 […]

アブラハムの不真実と主の真実

  • 2020.07.03

創世記20章 ところが、神は、夜、夢の中で、アビメレクのところに来られ、そして仰せられた。「あなたが召し入れた女のために、あなたは死ななければならない。あの女は夫のある身である。」(3) 「今、あの人の妻を返していのちを得なさい。あの人は預言者であって、あなたのために祈ってくれよう。しかし、あなたが返さなければ、あなたも、あなたに属するすべての者も、必ず死ぬことをわきまえなさい。」(7) アブラハ […]

ステーション10 ガリラヤ(後半)

  • 2020.07.01

教えるための情報 ユダヤ人の大工の息子として生まれた主イエスは、父の見習いとなって仕事を学んでいたと思われます。1世紀の職人は、共同体の中で必要とされる役割を果たしていました。より熟練した技術が必要になれば、他の地域から職人を呼び寄せることもありました。ユダヤ教では、人や動物の像を作ったり描いたりすることが禁じられていたので、大工や石工の仕事は、同時代の中東の職人のものとは異なっていました。また、 […]

主の選びとロトの選んだ道

  • 2020.06.29

創世記19章30-38節 こうして、ロトのふたりの娘は父によってみごもった。姉は男の子を産んで、その子をモアブと名づけた。彼は今日のモアブ人の先祖である。妹もまた、男の子を産んで、その子をベン・アミと名づけた。彼は今日のアモン人の先祖である。(36-38) アブラハムとロトの土地の選び方が、それぞれの子孫の運命を決定しました。 ヨルダンの低地を選んだロトはソドムに引き込まれ、その町の人々と縁を結び […]

主の選びから外れたロトの歩んだ道

  • 2020.06.26

創世記19章1—28節 そのふたりの御使いは夕暮れにソドムに着いた。ロトはソドムの門のところにすわっていた。ロトは彼らを見るなり、立ち上がって彼らを迎え、顔を地につけて伏し拝んだ。(1) 主に選ばれた人アブラハムは神の祝福を選び取り、主の用意された道を歩んでいきます。一方、神の選びから外れた人ロトは、自らの意志で神の選びから外れた道を歩んでいきます。 ロトはアブラハムと別れた後、近づいてはならない […]

ステーション10 ガリラヤ(前半)

  • 2020.06.24

歴史的背景 1世紀のイスラエルでは、よくラビが旅をしながら教えていました。地方を巡回し、屋外で語り、従う人々を集めていきました。ラビが教えたのは、数百年にわたり預言者や知者が神に関して語ってきたことがらです。主イエスも、その伝統的な教えの根幹を語ったのであり、当時として特別に奇抜だったわけではありません。しかし、主イエスが他のラビと違ったのは、自らメシアだと宣言し、権威をもって教えたことです。イエ […]

祝福の源として、ソドムをとりなす

  • 2020.06.22

創世記18章16-33節 「その町の中に五十人の正しい者がいるかもしれません。ほんとうに滅ぼしてしまわれるのですか。その中にいる五十人の正しい者のために、その町をお赦しにはならないのですか。正しい者を悪い者といっしょに殺し、そのため、正しい者と悪い者とが同じようになるというようなことを、あなたがなさるはずがありません。」(24—25a) アブラハムは「祝福の源」として、主の期待通り、ソドムのために […]

祝福の源としての役割

  • 2020.06.19

創世記18章17-22節 「アブラハムは必ず大いなる強い国民となり、地のすべての国々は、彼によって祝福される。わたしが彼を選び出したのは、彼がその子らと、彼の後の家族とに命じて主の道を守らせ、正義と公正とを行わせるため、主が、アブラハムについて約束したことを、彼の上に成就するためである。」(18-19) 主がアブラハムを「強く大いなる国民」とされるのは、すべての民族の祝福(救い)の源となるためです […]

ステーション9 ベツレヘム

  • 2020.06.17

歴史的背景 マカバイ戦争の勝利によってハスモン王朝が成立し、ユダヤ全土がユダヤ人自身の統治下に入りました。セレウコス王朝の勢力は追放され、ハスモン王朝が軍事的・宗教的支配を広げていきました。サマリヤとイドマヤも征服し、ダビデ王国の版図と同じくらいの領土を支配するようになっていきました。しかし、その領民をユダヤ教に強制改宗させるという暴挙に出てしまいます。 王朝が高潔であったのは初めだけで、ハスモン […]

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