ステーション7 ハスモン家(マカベア家)のエルサレム

  • 2020.05.20

歴史的背景 イスラエル人は歴史の中で、父祖アブラハムの遊牧生活から始まり、モーセに導かれて荒野を放浪し、ヨシュアに率いられて「約束の地」を獲得して定住し、士師の時代を経て、ついに王を持つようになりました。 このおよそ千年の間に、神の民イスラエルは大きな変化を経験しました。家畜の群れを飼う遊牧生活の時代は、移動する先々で天幕を張って礼拝を捧げていましたが、やがて約束の地で農民、職人、商人となり、神の […]

『イスラム教の論理』飯山陽著(新潮新書)

  • 2020.05.19

私が初めて『コーラン(クルアーン)』を読んだのは、2001年9月11日のイスラム過激派テロ組織アルカーイダによる、アメリカ同時多発テロが起きたときのことでした。 あの事件以来、多くのイスラム研究者や識者が、イスラムは「平和を愛する宗教」であって、テロリストたちはコーランの教えに背く人たちだと解説し、イスラム弁明に躍起となってきました。日本のキリスト教会でも、ムスリムはクリスチャンと同じ神を信じる兄 […]

No.060 主と契約を結んだ者としての偉大な行動

  • 2020.05.18

創世記14章14-16節 アブラムは自分の親類の者がとりこになったことを聞き、彼の家で生まれたしもべども三百十八人を召集して、ダンまで追跡した。夜になって、彼と奴隷たちは、彼らに向かって展開し、彼らを打ち破り、ダマスコの北にあるホバまで彼らを追跡した。そして、彼はすべての財産を取り戻し、また親類の者ロトとその財産、それにまた、女たちや人々をも取り戻した。 ヨルダンの低地で王たちの戦いがありました。 […]

No.059 両者が住んだ土地が両者の明暗を決める

  • 2020.05.15

創世記13章12、13節 ……ロトは低地の町々に住んで、ソドムの近くまで天幕を張った。ところが、ソドムの人々はよこしまな者で、主に対しては非常な罪人であった。 創世記14章11、12節 そこで、彼ら(四人の王たち)はソドムとゴモラの全財産と食糧全部を奪って行った。彼らはまた、アブラムのおいのロトとその財産をも奪い去った。ロトはソドムに住んでいた。 ロトの選んだヨルダンの低地は、生産性の高い肥沃な土 […]

ステーション6 ペルシャ

  • 2020.05.13

歴史的背景 ペルシャのユダヤ人共同体の存在は、エステル記に関連しているため、よく知られています。南王国ユダがバビロンへ捕囚になった紀元前6世紀に生まれ、ディアスポラの共同体の中では最も古いものです。その後紀元前539年、ペルシャの王キュロス(クロス)が、バビロンに侵攻した際、ユダヤ人の祖国帰還を許可しました。この時、一部のユダヤ人が帰国しましたが、ディアスポラの共同体がペルシャから消えたわけではあ […]

『不登校・ひきこもりの9割は治せる』杉浦孝著(光文社新書)

  • 2020.05.12

「読書ノート」を始めるご挨拶 これから個人の「読書ノート」によって、本の紹介をしていきます。 ただし、取り上げるのは、聖書の世界観や価値観、倫理観に立って書かれた本ではありません。お勧めの本というわけでもありません。単に、知識、情報としての「本の紹介」です。 また、本の要約、内容の箇条書き、一部分だけの抜き書き、感想など、紹介の仕方もまちまちです。 そして、ジャンルもまちまちです。 それでも、何か […]

No.058 祝福の契約からロトが分離……ロトの選択とアブラハムの選択

  • 2020.05.11

創世記13章9節 全地はあなたの前にあるではないか。私から別れてくれないか。もしあなたが左に行けば、私は右に行こう。もしあなたが右に行けば、私は左に行こう。 アブラムは、兄弟ハランの遺児ロトを伴って行動していました。ロトもアブラムと共にいて、アブラムの祝福に与り、多くの家畜を所有するようになりました。しかし、主に選ばれて契約を結んだのはアブラムであって、ロトではありません。二人に別れの時が来ます。 […]

No.057 アブラハム契約⑤ エジプトで祝福される

  • 2020.05.08

創世記12章10—20節 パロはアブラムについて部下に命じた。彼らは彼を、彼の妻と、彼のすべての所有物とともに送り出した。(20) アブラムはその地に起こった激しい飢饉を逃れるため、エジプトに移住します。本当は、主が与えると約束された土地にとどまるべきでした。それみたことか、エジプトが近付くと、アブラムは恐れに捕らわれ、自分の命を守るためサライに苦しいウソをつかせます。「私の妹だと言ってくれ」。そ […]

ステーション5 エルサレム―王たちの町―(後半)

  • 2020.05.06

学びの進め方 このステーションのリーダーとアシスタントは、王たちの時代のイスラエル人の役をします。創世記22章1~19節、第一列王記、第二、第一サムエル記、第二をよく読んでおいてください。 子供たちをあなたの家に招き、床に座らせます。そして、「私たちイスラエルの民に、すごい変化が起きたんだ。唯一真の神を信じる私たちに、大きな祝福が注がれた。その話を今からするよ」と切り出し、昔は士師が治めていたこと […]

No.056 アブラハム契約④ この地を与える

  • 2020.05.04

創世記12章7、8節 そのころ、主がアブラムに現れ、そして「あなたの子孫に、わたしはこの地を与える」と仰せられた。アブラムは自分に現れてくださった主のために、そこに祭壇を築いた。……西にはベテル、東にはアイがあった。彼は主のため、そこに祭壇を築き、主の御名によって祈った。 アブラハム契約において、「土地」は重要です。契約で約束された「土地」とイスラエル民族は、切り離すことはできません。その土地でイ […]

No.055 アブラハム契約③ 世界を祝福する使命

  • 2020.05.01

創世記12章3節 地上のすべての民族は、あなたによって祝福される。 主は、アブラハムの子孫イスラエルによって、すべての民族を祝福すると約束されました。イスラエルは世界の祝福の源となるのです。それがイスラエルの不変の召命であり、ユダヤ人の存在意味です。イスラエルはなぜ、無条件に祝福されるのか。それはひとえに、世界を祝福するためです。 アダム以来、罪と死の支配に苦しむ人類に神の国の祝福を回復し、滅びの […]

ステーション5 エルサレム―王たちの町―(前半)

  • 2020.04.29

歴史的背景 パート1:王たち モーセの後継者ヨシュアが「約束の地」を占領したのち、士師(さばきつかさ)たちがイスラエルを治めました。士師は、人々を治めるために神に召されたリーダーです。その多くが、イスラエルの苦難の時期に召命を受け、民に解放と平和をもたらしました。この暗黒の時代、イスラエルの民は、異教の神々にいけにえを捧げる過ちを犯しました。偶像崇拝に傾く指導者に惑わされ、道を見失うこともありまし […]

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