ステーション17 ホロコースト(上)

  • 2020.10.07

歴史的背景 ヨーロッパのユダヤ人にとって、転換点となったのはフランス革命(1789年)です。フランスではユダヤ人に対する制限が緩和され、より大きな自由が与えられるようになりました。 1800年代初め、ナポレオンはユダヤ人の処遇を改善する政策を採りました。1808年には、征服したスペインやイタリアで行われていた宗教裁判を廃止し、ユダヤ人に自由を与える条項を含む法律を発布しました。すべてのゲットーの壁 […]

アブラハムの子孫ヨセフがエジプトに祝福をもたらした

  • 2020.10.05

創世記40、41章をお読みください。 パロはヨセフに言った。「神がこれらすべてのことをあなたに知らされたのであれば、あなたのように、さとくて知恵のある者はほかにいない。あなたは私の家を治めてくれ。私の民はみな、あなたの命令に従おう。私があなたにまさっているのは王位だけだ。」(41:39-40) 主はヨセフと共におられます。主が共におられるところには、主の支配(神の国)があり、主が「時」を計り、選ん […]

祝福の契約を未来に繋ぐ

  • 2020.10.02

創世記39章をお読みください。 彼の主人は、主が彼とともにおられ、主が彼のすることすべてを成功させてくださるのを見た。それでヨセフは主人にことのほか愛され、主人は彼を側近の者とし、その家を管理させ、彼の全財産をヨセフの手にゆだねた。主人が彼に、その家と全財産とを管理させた時から、主はヨセフのゆえに、このエジプト人の家を、祝福された。(3-5) 主はヨセフを祝福されました。主はアブラハムとの契約に忠 […]

ステーション16 ポーランド(後半)

  • 2020.09.30

教えるための情報 ユダヤ人居留区ではイディッシュ語が話されました。イディッシュ語は非常に豊かな言語で、今日も使われています。中世ドイツでできた言語であり、ドイツの方言、ヘブル語、アラム語が混ざったものです。しかし、迫害されて東へと移住するにつれ、イディッシュ語は変化し続け、スラヴ言語の要素が混ざりました。方言ができ、ユダヤ人は相手の方言でどこの地域出身かを簡単に知ることができました。第二次世界大戦 […]

ユダ族がイスラエルの主流となる起源

  • 2020.09.28

創世記38章をお読みください。 ユダはこれを見定めて言った。「あの女は私よりも正しい。私が彼女にわが子シェラを与えなかったことによるものだ。」それで彼は再び彼女を知ろうとはしなかった。(26) ユダはイスラエルのユダ族の先祖です。アブラハムからイシュマエルではなくイサクが、イサクからエサウではなくヤコブが選ばれ、ダビデからキリストにつながる家系としては、ヤコブから四男のユダが選ばれました。ヤコブ最 […]

契約が見えていないヤコブ一族

  • 2020.09.25

創世記37章をお読みください。 彼(ヨセフ)の兄たちは、父が兄弟たちのだれよりも彼を愛しているのを見て、彼を憎み、彼と穏やかに話すことができなかった。(4) アブラハム、イサク、ヤコブと継承されてきた祝福の契約を、ヤコブの子十二人の中で誰が受け継ぐのか。全員です。ところが、ヤコブ一族には、自分たちは契約の民、神の選びの民だという自覚がありません。 ヤコブの家庭内で、偏愛する、思い上がる、つけ込む、 […]

ステーション16 ポーランド(前半)

  • 2020.09.23

歴史的背景 800年、カール大帝が、西ヨーロッパと中央ヨーロッパを含む西ローマ帝国の皇帝になりました。ユダヤ人は帝国内への居住を促され、その多くが商人として身を立て、ヨーロッパ、地中海地域、そして東ヨーロッパで、貿易に携わりました。その後1000年頃まで、ユダヤ人にとって比較的平和な場所でした。時に一部地域で痛ましい事件が起きたこともありましたが、それ以外は快適に暮らすことができ、襲撃されることも […]

エサウと子孫エドムの歴史

  • 2020.09.21

創世記36章 エサウは、その妻たち、息子、娘たち、その家のすべての者、その群れとすべての家畜、カナンの地で得た全財産を携え、弟ヤコブから離れてほかの地へ行った。(6) エサウは、エドム人とアマレク人の先祖です。エサウが長子の権利を売ったため、エサウの子孫は、主の選び(祝福の契約)から外れました。ヘブル書は、「一杯の食物と引き替えに自分のものであった長子の権利を売ったエサウのような俗悪な者がないよう […]

異教の神々を断ち切る

  • 2020.09.18

創世記35章 それでヤコブは自分の家族と、自分といっしょにいるすべての者とに言った。「あなたがたの中にある異国の神々を取り除き、身をきよめ、着物を着替えなさい。そうして私たちは立って、ベテルに上って行こう。私はそこで、私の苦難の日に私に答え、私の歩いた道に、いつも私とともにおられた神に祭壇を築こう。」(2、3) ヤコブは、目的なくシェケムに滞留し、無用な災いを招きました。しかし主は、その窮地を救い […]

ステーション15 東ヨーロッパ

  • 2020.09.16

歴史的背景 ユダヤ人を迫害・追放する西ヨーロッパ諸国が増えたことで、ユダヤ人は東ヨーロッパへと移住していきました。そこでも、疑いの目で見られたり抑圧されたりすることもありましたが、いくつかの国々が定住を歓迎してくれました。こうして東ヨーロッパにユダヤ人共同体ができ上がっていきました。 例えば、15世紀のルーマニアでは、各地の領主たちが、同国正教会の強い反対を無視して、ヨーロッパの諸地域から逃れて来 […]

主の民イスラエル一族の消滅危機

  • 2020.09.14

創世記34章 「私たちは互いに縁(婚姻関係)を結びましょう。あなたがたの娘を私たちのところにとつがせ、私たちの娘をあなたがたがめとってください。そうすれば、あなたがたは私たちとともに住み、この土地はあなたがたの前に開放されているのです。ここに住み、自由に行き来し、ここに土地を得てください。」(9、10) ヤコブはエサウと和解したのち、ほんとうは即、かつて主に誓願を立てたベテル(31:3、13)に行 […]

神と戦い、そしてエサウと和解

  • 2020.09.11

創世記32章22-32節、33章 その人は言った。「あなたの名は、もうヤコブとは呼ばれない。イスラエルだ。あなたは神と戦い、人と戦って、勝ったからだ。」(32:28) ヤコブの人生の主導権を握っていたのは何か。ヤコブの人生を振り回してきたものは何か。それは自己中心な自我でした。それが彼の父母、兄エサウ、妻や子供たちの人生をも振り回してきました。その我が砕かれなければ、エサウと和解はできません。しか […]

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