ステーション5 エルサレム―王たちの町―(後半)

ステーション5 エルサレム―王たちの町―(後半)

学びの進め方

このステーションのリーダーとアシスタントは、王たちの時代のイスラエル人の役をします。創世記22章1~19節、第一列王記、第二、第一サムエル記、第二をよく読んでおいてください。

子供たちをあなたの家に招き、床に座らせます。そして、「私たちイスラエルの民に、すごい変化が起きたんだ。唯一真の神を信じる私たちに、大きな祝福が注がれた。その話を今からするよ」と切り出し、昔は士師が治めていたこと、士師とはどんな人かを説明します。そして今は、王が治めていて、士師の時代とは違うことを話します。

それから、礼拝について語ります。「イスラエルの民は神を愛し、礼拝することを喜びとしているんだ。はるか昔は、私の先祖は、荒野の幕屋で神を礼拝した。約束の地に入った後も、幕屋がある場所に集まり、みんな一緒に礼拝を捧げた。けれど、私たちは移動生活をしていたので、幕屋の場所は決まっていなかったんだ。しかし、今やついに、エルサレムで、神殿礼拝が捧げられるようになったんだよ」。

神殿のどんなところが美しいか、生徒と話し合ってください。そこで焚(た)かれた香の香りが、町中を満たしていたこと、楽器を奏でる人、歌う人、踊る人がおり、歌と、踊りと、歓喜の叫びで、民が神を礼拝したことを伝えます。そのように、生徒と一緒に踊りをもって主を賛美しましょう。

雰囲気づくり

絵を見てください。大きな段ボールを広げ、茶色や黒の絵の具をスポンジにつけて色をつけたり、マジックでレンガや窓、ドアを描いたりして、古代イスラエルの家の雰囲気を出します。植物を置いたり、かごや陶器を置いたりしてもよいでしょう。

衣装

ステーションリーダーとアシスタントは、聖書時代の典型的な衣装を着て、頭の覆いをかぶり、サンダルを履くか裸足になります。

茶色の布や粗い布を使って衣装を作り、貧しい家族だという設定にしてもよいでしょう。反対に、明るい色の柔らかい布で作ると、裕福な家族という設定にできます。その場合、イヤリングやブレスレット、アンクレットなどいろんなアクセサリーをつけると雰囲気が出ると思います。男の人もそのようなアクセサリーをつけます。

歌と踊り

子供たちは手をつないで円になります。それから、手をつないだまま、左の肩が円の真ん中に向くように、90度右に回ります。

ダンスは2つの部分に分かれます。

  1. 前に4歩進み、続いて走るステップで8歩前に進みます。それを繰り返します。
  2. 中心を向いて、中心に向かって4歩進みます。進むときは手をつないだままで、真ん中に行くときに手を挙げます。手を放し、その場で走るステップを8歩踏みます。
    そのとき、2-4-6-8のリズムで手を叩きます。そのあと、もう一度手をつないで、手を下げながら、4歩で後ろに戻ります。その後、ペアになって腕を組み、走るステップ8歩で回り、そのあと、1に戻ります。

「ヒンネー・マー・トーヴ」は、よく歌われる民族音楽で、詩篇133篇に基づいた曲です。歌詞は「見よ。兄弟たちが一つになって共に住むことは、なんというしあわせ、なんという楽しさであろう」という内容です。次のページに楽譜があります。