ステーション8 ハッピー・ハヌカ!(後半)

ステーション8 ハッピー・ハヌカ!(後半)

学びの進め方

ネットショップでドレイデル(各面にヘブル語の文字が書かれている四角のこま)を購入してください。もし手に入れられなければ、この章の最後にある図をコピーして、説明書きを読みながらドレイデルを作るのもいいでしょう。

ステーションリーダーは、生徒を自分の家に招いて、ハヌカのお祝いをするという設定です。4、5人ずつのグループにして床に座らせ、アシスタントが各グループにドレイデルを渡します。ドレイデルを配る間、ハヌカの起源、重要性、伝統について話し、ゲームのルールを説明します。これは何千年もの間ハヌカの祭りで行われてきたゲームなので、主イエスも子供のときには友だちといっしょに遊ばれたことでしょう。

雰囲気づくり

子供たちを家に招いてハヌカを祝うので、家の中をそのような雰囲気にします。画鋲か粘着テープで部屋に布を貼り、背景を作ります。背景の前にテーブルを置き、テーブルクロス、ナプキンなどをそろえて、フォーマルな夕食の準備をします。部屋の装飾としてハヌキヤを置くのは大切です。持っている人に借りるか、自分で作ってもいいでしょう。作る場合、燭台8つを1列に並べ、9本目のろうそくを横に置いてください。「家の中らしさ」を出すために、植物や椅子をいくつか置いてもよいでしょう。もしステーションの活動として食べ物を配るなら、テーブルに置いたお皿から配ってください。

まず、「シャマシュ」と呼ばれ、「しもべ」という意味を持つ9本目のろうそくに、火を灯します。そこから、残りの8本に、右から順番に火を灯していきます。始める前に、次の祝福の言葉を唱えてください。

  • 私たちの神である主、世界を支配なさる方が祝福されますように。主は私たちのいのちを聖いものとし、ハヌカの光を灯すよう命じられました。
  • 私たちの神である主、世界を支配なさる方が祝福されますように。主は昔、この季節に、我らの祖先に奇跡を起こしてくださいました。

衣装

ちょっとおめかしした今風の服装がいいでしょう。親しい友だちや家族と、特別な休日をお祝いしているので、それにふさわしいものを選んでください。

活動―ドレイデル・ゲーム―

エルサレム陥落後、ユダヤの地に住むユダヤ人たちは神の言葉を学ぶことを許されませんでした。大人は洞窟に隠れて、祈ったり学んだり互いに教えたりし、その間子供たちは洞窟の入り口で見張りをしました。もし敵が通りかかったら、何人かの子供たちは「あどけない」感じで、ドレイデル・ゲームをしようよと兵士の気を引き、その間ひとりの子供が親たちに警告するために走りました。

ドレイデルに書かれているヘブル語の文字は「ネス・ガドール・ハヤー・ポー」を表し、「ここで大きな奇跡が起きた」という意味です。それぞれの文字は、ゲーム参加者のとるべき行動を表しています。まず、飴、ナッツ、豆、トウモロコシなどのいずれかを用意します(最近は、ポイントにする場合もあります)。各参加者は最初に10個を真ん中の山に置きます(あるいは、10ポイントから始めます)。そして順番にドレイデルを回し、出てきた文字に示される行動をとります。

伝統的な遊び方

  • ヌンの文字が出れば、何もしない。
  • シンの文字が出れば、真ん中の山に2つ戻す。
  • ヘーの文字が出れば、真ん中の山の半分を取る。

もし真ん中の山にあるものが奇数なら、1足した数の半分を取りましょう。例えば、7つのものがあるなら、8の半分ですから4つ取ります。

  • ギメルの文字が出れば、真ん中の山の全部を取る。

最近の遊び方(このゲームでは、最初に100ポイント取った人が勝ちです)

  • ヌンの文字が出れば、何もしない。
  • シンの文字が出れば、10ポイント失う。
  • ヘーの文字が出れば、10ポイント得る。
  • ギメルの文字が出れば、25ポイント得る。

食べ物

この「ハヌカ」のステーションでは、楽しく活動します。歌を歌い、食べ物を楽しめます。この休日は油に関する奇跡に基づいているので、揚げた食べ物をたくさん食べます。イスラエルで一番人気のある食べ物は、スフガニョトと呼ばれるジャムドーナツです。ラトケスと呼ばれるじゃがいものパンケーキも人気があり、油で揚げ、アップルソースやサワークリームをつけて食べます。ラトケスが手に入らなければ、ドーナツにジャムをつけて食べるもいいし、あるいは、レシピを見てラトケスを作り、アップルソースかサワークリームと一緒に食べるのもいいでしょう。
どちらも、油に関わる奇跡とつながりがあるお菓子であることを説明してください。そして、大いに楽しんでください。

音楽

思い出してください、ハヌカは、ゲームや食べ物、音楽があり、神への賛美がいっぱいある、喜びにあふれたお祭りです。この祝日に歌う伝統的な曲は何十曲もあり、その多くが子供たちのために書かれました。敵から民を救い出してくださった神は偉大なる方であり、誠実な方であることを歌ったものもありますし、この祝日自体の喜びを歌ったものもあります。時間があれば、伝統的な歌を教えるのがよいでしょう。次のページにある楽譜を使って、「スヴィヴォン」という曲を紹介してください。「小さなドレイデル、まわれまわれ」という意味の曲です。

ドレイデルの型紙

紙やボール紙にこのページをコピーしてください。太い線に沿って切り取り、点線で折ります。Aに糊をつけてBの裏に貼りましょう。続けてCはDに。これを続けてドレイデルの形にしてください。蓋の黒い●のところには、パンチで穴を開けます。蓋ののりしろに糊をつけて、内側に入れこんでください。最後に、といだ鉛筆を穴に差し込んで、下から先が出るようにしてください。これで、ドレイデルのできあがりです。