創造主が万物の基準 vs 人間が万物の基準②
- 2021.03.19
- 神基準 vs 人基準
I 創造主が万物の基準である(その1)
聖書は、「初めに神は天と地を創造された」(創世記1章1節)で始まります。
これは、この宇宙には創造主なる神がおられること、その神が天地万物を所有し、支配されるのだという宣言です。当然、創造主にすべての主権があります。「創造主なる神が万物の基準」なのです。
新約聖書もこう証言しています。「すべてのものが神から発し、神によって成り、神に至るのです」(ローマ11:36新改訳2017)。始まりも終わりも神によって成るのです。この世界は一貫して、神を基準とし、神をゴールにしているということです。
「創造主なる神が万物の基準である」とは、以下のことを意味します。
① 創造主が、すべての物事の目的、意味、価値を定められます。人間の存在目的や価値も、生きる意味も、創造主が決めておられます。
② 創造主が、世界と歴史を動かされます。世界は神の言葉で始まり、歴史は神の知恵を軸にして展開していきます。未来のことも、歴史の終わりも、神が定めておられます。
③ 創造主が、善悪の基準を定められます。
④ 創造主が、被造物を自由に扱われます。造った者が、造られたものをどう用いるかは、すべて神のご勝手です(エレミヤ18:2~6)。
⑤ 創造主が、ご自身の基準で被造物を裁かれます。
それゆえ、聖書はこう告げます。人間にとって、「主を畏れることは知恵の初め」(詩篇 111:10、箴言1:7 9:10)である。また『コヘレトの言葉(伝道者の書)』はこう言います。「若き日に、あなたの造り主を心に刻め」(12:1)。「神を畏れ、その戒めを守れ。これこそ、人間のすべてである」(13)。
もし私たちが、世界の本来の意味や目的を理解したいなら、また自分の根源的な存在目的や価値を知りたいなら、まず創造主なる神を知ることです。「・・・その場所から、あなたの神、主を探し求め、心を尽くし、魂を尽くして主を求めるならば、あなたは主を見出すことができる」(申命記4:29)のです。
そもそも人間は、神に似せて造られているのですから、神を物事の判断基準にして生きていくことが人間本来の在り方です。それゆえ、「あなたの創造主を知れ」、それが人間のすべてです。自分の創造主を知ることが、自分を知ることです。
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