神の国の暮らし 挨拶③
「また、自分の兄弟にだけあいさつしたからといって、どれだけまさったことをしたのでしょう。異邦人でも同じことをするではありませんか」(マタイ5:47)
あいさつは、人を選んではなりません。家族、教会の兄弟姉妹、友人はもちろん、近隣の人や、教会に初めて来られた方にも、主からいただいた笑顔であいさつしましょう。日ごろ、ちょっと気まずくなっている人、疎遠な人にこそ、気負わずに試みてください。そのひとことが、関係を回復していきます。仲違いした人、「私を嫌っているのではないか」と思われる人にも、勇気を持って会釈でもしてみましょう。無視されても、「それで当然、不愉快にはならないぞ」と心に決めておけばいいのです。返事が戻ってくれば、「ハレルヤ」です。新しい兄姉を得ることにつながります。
あいさつは、「あなたに敵意はありません」「仲良くしましょう」の意思表示です。
アメリカ留学して寮住まいだったとき、私のルームメイトはナイジェリア人でした。同じ寮に住む白人のひとりが有色人種を蔑視していて、私たちのほうから“How are you doing?(元気ですか)”と呼びかけても見向きもしませんでした。日本人の私は不愉快でした。しかし、アフリカ人であるルームメイトは、それでも笑いながら声をかけていました。そして数ヵ月後、ついにその白人のほうから、名指しで彼にあいさつしたのです。私は、その白人が通り過ぎるのを待って、彼と向き合い、快感の大笑いをしました。以後は、互いに普通にあいさつをするようになりました。
神の国の兄弟を得たのです。
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